(H18.3.29)

             

延命中止事件に思う!

県内市立病院で、外科部長の命令で患者7人が人工呼吸器を取り外され死亡した問題で、 県内はもとより全国的に大きな波紋が起きています。
「延命治療」「尊厳死」など、 事あるごとに問題視されてきましたが、その具体的対応 や法律などの整備が充分行われないまま、今回の事件が起こり、また、法整備やガイド ラインの議論をといった振り出しに近いコメントがあちらこちらで聞かれます。

家族の死をどのように受け止めるかは大変難しい問題ですが、実際に死期が迫っていたり 回復の見込みが皆無とすれば、私のようの素人でもわかるように、本人の同意などといった ことは、まったく論外の話しではないでしょうか。
医療機関・担当医への信頼と家族への説明責任こそがこうした問題の解決に繋がるのではと 思っています。

一方3月26日未明、県立中央病院に入院中の患者が北陸三県で初めて臓器移植法に基づく 脳死と判定され、同病院以下全国4箇所の病院で移植手術が実施されたと報道されています。
同然ドナーの医師に基づくもので、1人の死によって5名の命が救われると考えたとき、 是非成功してほしいと願うものです。

特に核家族化により、身近に人が老い入院であれ、介護であれ死に近づいている姿や苦労を 実感できない社会のなかで、一方では、高度な医療技術が発展し続け 「人の死」をどのように 受け止め、考えるかは単に医療だけの問題では済まされないところに来ているのではないかと、 こうした事件、問題が起こるたびに考えさせられます。