農林水産部会では、農林水産の現場の皆さんを交え、現地視察及び懇談会を開催してきていますが、
今回は漁業関係者との懇談を行いました。
当日は、富山市四方漁港、岩瀬漁港の漁港周辺や製氷貯水、船留まりや市場施設を視察しました。
両漁港は、富山湾の味覚の代表的な白エビや甘エビ漁が盛んで、昨今の食の安全性や品質管理に対応
するため、決して最新の設備とはいえなくても努力がされています。
意見交換では、「とやま市漁協」の組合長や青年部長、大型定置や刺網、小型底曳などの漁師の皆さんと、
漁業の現状や課題について意見交換をしました。
近年の魚価の下落の反面、品質管理や漁船などの装備の近代化にともなう投資により、厳しい現状のなか、
最近の漁船用燃油価格の高騰が経営を一層圧迫している切実な声が多く聞かれました。
また、約3年前から大きな問題になっている大型クラゲ(越前クラゲと言わないで下さい!)の襲来が、
秋から冬の最盛漁期の定置網や小型底曳網の操業に大きな支障をきたし経営の不安定化を招く一因となっ
ており、漁師の皆さん自主的に網に細工をおこない対応をされています。
しかし、視察した当日には約4,000匹が襲来!富山湾内で9月から11月までに約70,000匹以
上の来遊が確認される、日本海には500億生息していると推測されており深刻な状況といえます。
中国近海で発生し、大きいもので傘の直径が2メートル、重さが200キログラムにも成長しながらこの
時期、潮の流れに乗って富山湾に来遊してくると考えられていますが、温暖化の影響や生態などは明らか
でなく専門的な調査や対応が早急に必要であることを痛感しました。
また、昨今の風水害の多発により、定置網や漁場の流木による被害が甚大となっており、漁業者からも
森林整備の必要性が強く要望されたとともに、富山湾内の潮流調査の充実も大きな課題となっています。
その他、漁協の統合問題や富山湾の漁場環境調査、漁業への金融制度の充実など多くの課題にたいし
意見交換をすることができました。
どの業種においても、自助努力は重要でありますが農林水産業の振興に一層の努力をしてまいりたいと
考えております。

