(H19.10.23)




自民党政調会朝勉強会グリーン・ツーリズムの現状と課題、 今後の展望について」

                  講師 青 木 辰 司 東洋大学社会学部教授 
自民党議員会では、5部会に別れて県政課題や議会制度、議員の資質向上など図るために、 ほぼ月1回の割合で午前7時30から9時ごろまで朝勉強会を開催しています。
今年度に入ってからは、今いろいろと話題になっている政務調査会の使途のことや 県単医療費問題や医師不足などについて勉強をしてきました。

今回は、農林水産部会が中心となっての「グリーン・ツーリズムの現状や課題、 今後の展望について」青木先生にお話を頂きました。
青木先生は、日本のグリーン・ツーリズムの普及・促進に第1人者として活躍されており、 富山県で全国初の議員提案による「都市との交流による農山漁村地域の活性化に関する条例」 の制定のおりにもご尽力いただきました。
グリーン・ツーリズムの精神は、イギリスが発祥であり深く根付いていることから、 その歴史や実態について「維持可能なグリーン・ツーリズム−英国に学ぶ実践的 農村再生―の著書を沿っての興味深い話でした。
特に、イギリスではロンドンなどの都市のホテル事情は悪く、農村における農家に 民宿し自然に触れ体験することが都会の人々のステイタスとなっていることや、 農家民宿などを営む、特に婦人たちは農村での自分たちの生活・農業に誇りを持っており、 心であり物であり古いものを守り、さらに新たな価値観を見い出そうと努力しているとのことです。

【参考】
グリーン・ツーリズムの定義
グリーン・ツーリズム:

「都市と農村の相互補完・共生による国土の均衡ある発展を基本目標とした、 『緑豊かな農村地域において、その自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動』

グリーン:単に「緑」や「自然」という意味ではなく、「地上のすべての生命の尊重、 資源の適正利用、あるいはすべての生物の相互関連の認識」という環境保全や社会・ 文化の維持可能性の確保という意味を含む。

ツーリズム:物見遊山的観光ではなく、様々な個性的な体験や交流を通して、心身を
リフレッシュする活動を意味し、そうしたライフスタイルの定着によって、新たな
複合的な農村産業の振興をめざす。

グリーン・ツーリズムの概念上の要件
@非大規模開発主義A地域資源活用B人的交流の重視C農村の自然や社会の保全D 地域住民の合意に基づく主体的実践E農林漁業の振興、土地利用、森林・海浜の利 活用等の計画との有機的連携F村づくりの一環としての実践G人と地域の共生

グリーン・ツーリズムに期待される効果
農山漁村側:@「最高のクオリテイライフ」の享受A経済的メリットB維持可能な実践 C地域の誇りの再認識D生活・文化ストックの蓄積E青年層のUターン等のメリット
都市住民側:@農林漁業への理解促進A人間性の涵養を通した自己実現B青少年の常総と創造性の涵養