―農山村社会の再生・発展―

「産業・経済」―安定・利便―

 高度経済成長期には利便性に富んだ地域に企業集積が進み、それに呼応して居住施設や商業施設等の社会資本整備が急速に、しかも格段の発展を遂げてきました。
 一方、地方では都市への憧れやより高い所得を求めて、人口の流出が加速し、特に農山漁村においては、担い手不足や住民の高齢化などが大きな社会問題となり現在に至っています。
 しかしながら、日本の食文化や伝統文化を今日まで支えてきたのは、言うまでもなく地方の農山漁村であります。こうした地域が持つ地域コミュニティとしての「包容力」、そこに住む人々の「結束力」が、特に昨今の社会に求められているものと考えます。
 今後は、採算性や利便性だけにとらわれることなく、しかし一方農山漁村の再生・発展には採算性や利便性の向上が最も重要な課題 であることも認識しつつ、社会資本や生活基盤の整備を行い、将来を見据えた安定した社会を構築していく必要があります。
【主な施策】
・地域自治機能の高揚
・観光産業の振興
・地場産業の振興
・商業、サービス業の振興

「自然・環境」―保全・活用―

 自然環境の保全は地球規模の課題です。
 森林や耕作地は、地球的温暖化防止の効果に加え、水源の涵養や自然災害の抑制など、多面的な機能を有しています。
 近年、中山間地域での耕作放棄地の増大が懸念される中、農家の経営安定対策など様々な政策が打ち出されています。経営形態や地理的条件などを精査し、経営としての農業と保全の役割を果たす産業として地域の特性が活かされる政策に取り組まなければなりません。
 また、山林の荒廃が大規模な災害を引き起こし市街地や漁業にも影響を及ぼすなど、その被害が甚大となっている近年、その保全・整備は重要な課題となっています。
 こうした課題は、農林漁業に携わる人々ばかりの問題ではなく、国民一人一人が自分達の課題として、 生活環境を守るという意識が持てるよう保全対策を実施することが必要です。具体的には富山県が推進する「県民参加の森づくり」の 施策は、自然林や人工林の再生・整備を通して県民の意識の高揚が図られ、自然環境の保全に繋がる事業であると考えます。
【主な施策】
・県土の保全
・環境保全施策の推進
・防災対策、危機管理体制の確立
・農山漁村環境整備の推進

「食・文化」―安全・安心―

 私達が生きるための最も基本的な食を取り巻く環境が、BSEや鳥インフルエンザ、輸入食品の氾濫等によって、 国民を不安にさらしています。
 また、食の洋風化やフアーストフードの広がりなど食文化が多様化した反面、生活習慣病や成人病が増大し、 国民の健康を脅かしています。このことを受けて近年では日本食が見直され、いわゆる「食育」の重要性から食育基本法が制定されました。
 さらに、食に関する関心は、飲食産業はもとより観光産業にも大きな影響を及ぼし、価格競争もさることながら、 トレサビリテイ―など生産者が見える農産物の生産・流通や付加価値を高めブランド化を図るなどその動きが加速しています。
 こうした時代にあってこそ、地産地消は食の安全・安心の根幹であります。
 今後は、自給率の向上に努めるとともに、生産者、消費者さらに製造業者などの連携を一層密にした安全・安心の日本の食を 守らなければなりません。
【主な施策】
・農業担い手の育成確保
・たくましい農業の確立
・食品、薬品の安全対策の推進
・伝統、食文化の振興

「都市・農村」―交流・情報―

 近年、観光産業が国家戦略の重要な位置を占めるようになり、従来の伝統文化に加え自然資源や体験事業の実施による幅広い観光産業の創造が地域の活性化に資するものと期待が寄せられています。
 「都市と農山漁村地域活性化推進」には富山県も積極的に取組み、そのためのNPO法人の設立など、環境整備への支援や拠点施設などの充実に積極的に取り組み、関連情報の発信・共有に努めています。
 また、全国的に子どもたちの問題行動や犯罪の低年齢化など多くの課題を抱えている現状においては、 青少年の健全な育成にとって農山漁村は重要な活動の場であります。それは、雄大な自然の中での活動を通して豊かな 人間性や感受性を育てる場として重要視されてきているからです。
 今後一層、地域の自然や文化を生かして都市と農山漁村との交流機会の増大を図るとともに農山漁村のすばらしさを発信していかなければなりません。
 そのためにも農山村の過疎化、市街地の空洞化に歯止めをかける施策を展開することにより、地域間全体の活性化を進める必要が あります。
【主な施策】
・魅力ある都市の形成
・地域間道路交通体系の整備
・情報通信基盤の整備
・農林水産業の振興

「教育・生き甲斐」―創造・連携―

 農業も人づくりも「土壌」が重要と考えています。
わが国は、今後とも世界に誇れる長寿社会を築くためには、子どもから高齢者まで、また様々な障害を持つ方々が共に生き甲斐をもって暮らせる社会土壌を構築することが大切であります。
 こうしたことから、農山村の自然環境と地域特性を生かし、教育活動や社会福祉活動が相互に連携を深め、様々な可能性を秘めた地域の未来を創造することが大切と考えます。
 さらに、こうした連携が深まることによって地域の教育力が高まることは、殺伐とした社会から「心豊かな社会」を取り戻すことが できると確信します。
【主な施策】
・すこやかな子供を生み育てる体制の推進
・総合健康、福祉社会の確立
・地域医療体制の充実
・学校教育の充実

 以上、申し述べてきましたことは都市だけが、あるいは農山村だけが発展すれば良いといった偏った考えではなく、 それぞれの地域の特性が活かされる社会を目指すところに、自ずと社会全体の発展があると考えております。
 今、私の一念はこれまで申し上げてきましたとおり「農山村社会の再生・発展」に軸足をおいて議会又は政治活動することにしておりますので、引き続き皆様方のご指導ご鞭撻ご支援を賜りますようお願い申し上げます。