当店は「越中おわら節」で有名な八尾町(旧町)の山手の方に位置しています
創業百二十年の伝統を守る小さな味噌屋です
小さいながらも天然醸造と原料にこだわり、仕込みから出荷までを全て手造りで行っています
美味しい味噌は、
最高の
いらっしゃいませ!店内の様子をご案内します!
当店の昔から現在に至るまでを紹介します
発酵トーク[三]
@ 明治からの道具が目印
A
B 近県への行商の足跡も残っている
C 二代目芳一を襲名
D 他所にはないキレイな桶の味噌づくり
E 一粒一粒に
F ホンモノの甘酒を振る舞った
G 生きた味噌を1年じっくり熟成させる
H 先手先手のアイディアで商売
I 県外からの注文うれしくて
@ 明治からの道具が目印
店頭に、
昔から使っていた棒ばかり・皿ばかり・一斗枡・一合枡・一升枡・五つ玉のそろばん・明治時代の粉ぬか通し・昔からの当座帳を並べて、
展示コーナーみたいに置いとるがだちゃ。
A
昔は家庭で味噌を作る人が多かったから、
B 近県への行商の足跡も残っている
父(芳一)の時代は、さわし柿を作っていた。人を頼んで荷車を2台・3台と
富山へ
商いに行っていた。
C 二代目芳一を襲名
当店は創業120年。初代は幾次郎。
D 他所にはないキレイな桶の味噌づくり
今はステンレスの桶が多くなったけど、昔大きな酒屋さんが辞められたときに、そこの酒桶を分けてもらってねえ。
E 一粒一粒に
糀をつくるおり(折箱)も年代もんで、飛騨の方で作った物みたいです。杉系統の木でしょうね。わっぱみたいにしてサクラの皮で留めてある。
F ホンモノの甘酒を振る舞った
G 生きた味噌を1年じっくり熟成させる
うちのみそは、企業秘密も少しはありますが、昔からうちうちで作っておられたやり方で、大きい桶に入れて仕込んでいる。ご飯も一度にたくさん炊いたほうが美味しくなるように、大きい桶でやった方がもっと美味しくなるんですよ。
昔の人は、当座帳も筆で書いていたんだね。
和紙の帳面が三年ほど前に蔵から出てきて、木箱にきちんと入っていたのでよごれも少なかった。
富山県内一円から県境を超えて能登の地名や町内の人の名前もあった。
その傍らで、山の人から渋柿を買い、柿渋をつくっていた。柿渋・つるし柿・芋・大豆とかを扱って町の店などに卸していた。
酒屋をして42年になる
が、酒の免許取得は大変難しい。
うちは味噌醸造をしていたので、すぐに取ることができた。結局今は、
正間のダムが出来て「おらんとこの家が、水に沈んでしまう」と言って山の人がみんな下へ出られ、気がつくと、山に百軒ほどあった家が十軒ほどになってしまった。
それまでは、うちの前を通らんにゃ下へ出られなかったけど、あっちにもこっちにも新しい道が出来て、大事な旧町繁華街に人も車もすくなくなった。
季節々々に車で
砺波の出町
の方からナスやキュウリを仕入れ、
神岡、古川
あたりまで売りに行っていた。
山田村
から来る藁のムシロとか、串柿。
吉友村
からでるナタ袋・カンジキ・ハバキ・竹細工など山から出る物は全部扱っていた。
昔の物は手作りだし丈夫だったからね。
二代目は親父(芳一)。三代目は私。四代目は息子の修一。
親父は、昭和42年に亡くなり、
3代目の一人息子の私(公一)が2代目の(芳一)を襲名したがです。
私が36才の7月頃で 富山の家庭裁判所に何度も足を運び、何書類もの書類を提出したがです。
父(芳一)の名前の入ったレッテルや伝票、お客さんからの注文書等何通も持って行ったもので、月日を掛けて襲名することが出来たがだちゃ。
中にはこわしてあった桶が何本もあったが、ばんごうもちゃんと書いてあって、組み立てるのには、一枚一枚の板を竹くぎでつなぎ合わせ、丸い桶にしたもんだちゃ。
竹の輪は室牧の下の茗から分けてもらって、全部工場で組み立てたがだちゃ。
今は、桶の輪の入れ替えをする職人も八尾にはいなくなり、富山から桶屋さんを頼んで来てもろとるちゃ。
味噌の桶は大きくて、とてもじゃないがひっくり返すことなんか出んから、中に入って洗うんだけど、
うちの桶は内側の面を洗うと鏡みたいに顔が映って見えるちゃ。外側は、昔柿渋やってたからベン柄塗って艶のあるきれいな桶ながだちゃ。
今じゃこういう職人がおらんようになってしもうて、私が修理しとるがだちゃ。
夏場の7・8月に
昔の人がよく口にしておられたけど「栗の花が咲いたような匂いがせんにゃアカン」。
一粒一粒の米
昔はどぶろくを作る人がいたので、税務署から帳簿がきて、どこそこの誰某が買っていったかを書いていたもんです。
甘酒もかぶら寿しも昔ながらの伝統を継いで作ると旨くなりますよ。
今の人たちは、酒の粕を溶かいて砂糖を入れて、
一昨年の坂の町アートで、作家の方に座敷の方まで開放したときに、
あれが本当の甘酒。口に入る前に発酵した甘酒の匂いがせんとダメ。
あん時ね、何百人来られたかな・・・・・何回も回って飲みに来られた方もおられたねえ。
たくさん入れた
うちの味噌は天然醸造で1年じっくり熟成させているので、1年中発酵しているのがわかるちゃ。
夏場は色が少し変色するけど味はかわらん。夏にきてみられ、桶のふちからプチプチ泡ふいて飛んでくるちゃ。酒みたいにブクブクはせんけども、耳立てりゃプチプチ音するよ。
うちには温醸施設がないから新しい商品を開発しようにも1年経たんにゃ結果が分からんがだちゃ。例えば減塩志向に応えて塩を5キロにしようとか、3キロにしようとか、研究所も持たんしね。
親父がよく「味噌やは、死ぬが死ぬまで勉強だぞ」と言うとったのは、そういうところにあるがだちゃ。