油単(ゆとん)
丈夫な八尾和紙をわらび粉の糊で継ぎ合せ貼り合せしてつくり、表面には濃い柿渋を数回塗り重ねて仕上げる。
畳敷きの室の広さにより八畳敷、六畳敷などのものをつくる。
八尾の家々では夏が来るとこうした柿渋引きの艶々した「ゆとん」を畳の上に敷き、簾を垂らして夏の涼を取った。
本品は八尾町西新町の八尾糀味噌酒店水上芳一氏の寄贈によるものでして、氏の先代が製作され、毎夏使用され継承されてきたものである。
(桂樹舎 和紙文庫 説明書きより)