神道おける忌服について
 非常によくお受けするご質問のひとつが、身内に不幸があったときの神社参拝に関する問題です。つまり「忌み」の期間やその間の禁忌事項についてです。
 昔は、「忌みの期間は丸一年間、神社の境内に足を踏み入れてはならない」といわれていたようです。しかし実際には「忌み」はけじめの期間でもありますから、現在当社では仏式で葬儀を行われた場合、お骨が家からなくなるまで、つまり49日間を忌みの期間として、それが過ぎれば鳥居をくぐれるのはもとより、祭儀で参拝しても何ら問題はないと申し上げています。神式による葬儀ですとお骨は家に戻ってきませんから、神職などは10日間だけということになっています。
 よく「死の穢れ」といって、家族に不幸があると、自分の身体そのものが汚くなるように思われがちですが、人の死は決して汚らわしいものではありません。むしろ高潔なものと言ってよいでしょう。ただ、親しい人が亡くなると気持ちが沈んで元気がなくなりがちになります。この状態こそが「気枯れ(げがれ)」で、気持ちの整理さえつけばこれはなくなるわけです。このようにお考えになっていただければ神道における「忌み」をご理解いただけるかと思います。