“多田誠司 the MOST” Live In Yatsuo

















                2004.06.15 八尾町コミュニティセンターホール
 八尾小学校でのワークショップ、、多田さん、石井さん、越智さん、Mkiさん4人のミュージシャンが、子ども達相手にそれはそれは素晴らしいワークショップを繰り広げてくれました。出力120%ってところでしょうか?
 直後に予定されている本公演に向けてテンションを上げなおすのは至難の業だったと思います。何故ならお世話しているだけの私たちでさえ、しばらくは興奮冷めやらずって感じが続きましたから。。私なんざ、茫然自失。
 とにもかくにも仕切りなおし。the MOSTのメンバー大坂さんと上村さんが到着し、会場を八尾町コミュニティセンターに移して午後4時からのリハーサルが開始されました。同時に我々実行委員も手馴れたもの??配置について各自担当の準備に取り掛かりました。
 とても苦労しましたがなんとかチケットも完売の目途が立ち、あとはお客様の来場を待つばかり。お客さんの出足は事の外良くなかったのが意外でしたが、この会場だったらどの席でも充分に楽しめるってことが浸透してきたと喜ぶべきなのでしょう。午後7時の開演時間には満席に。当日券も20枚くらい売れたようでした。
 午後7時開演。実行委員長の挨拶は、たくさんの御礼とちょっとだけのお願いにとどめ、あとはthe MOSTの産みの母? 小川もこさんにマイクを委ねることに。。the MOSTと、このイベントの由来を説明するもこさんは、いつも以上に輝いてました。
 もこさんからメンバー紹介があって、第一部the MOSTのステージがはじまりました。  ♪Because Of  You♪Enigma♪A Song For Trane♪いきなり3曲続けての演奏のあと、リーダー多田誠司さんのお話。この方は本当にお話が上手です。「また八尾に帰ってきました!! the MOSTです。たった独り、貸切り状態の昨夜のホテル、とても恐かったです」等々。
 第一部の最後は♪A  Foggy  Day♪、まだ聴いていたい。the MOSTの演奏はいつ聴いても新鮮で私たちを元気にしてくれます。第二部の開演までしばし休憩。
 お待ちかねの第二部、ゲストボーカル越智順子さんの登場です。一昨年、隣町のホテルで行った越智順子&the MOSTのステージを今年は八尾町で再現したいという願望がありました。実現出来てしまうって幸せなこと、実行委員長冥利に尽きます。   もこさんの紹介でステージに現れた“昨夜食べ過ぎていつもより、ちょっとふくよかなオチジュン” ♪Day  by  Day♪Bye  Bye  Blackbird♪と2曲歌ったあと3曲目へ繋ぎのトーク、「子どもの頃に火遊びをして大きな木に縛られました。その時木の上をカラスが。。」・・で、♪Flamingo♪なんでや!??。
 この曲、初めて聴きましたがオチジュンの唄も然ることながら石井さんのピアノが素晴らしくて会場がしーんと静まり返りました。そのあとにアップテンポな♪ It’s  too  late♪、会場とステージが一体になってノリノリ、このメリハリが素晴らしい。そしてまた楽しいオチジュントーク。聞けばMOSTのメンバー全員1960年代生まれという。もちろんオチジュンも!!「60年代いろいろあったね、懐かしいね、ハエとり紙とか、家具調テレビとか・・」会場のお客さんとのやりとりもあって次の曲紹介。「日本にも良い歌がたくさんあります、その中から一曲。。」そして、ピアノとフルートをバックに♪さとうきび畑♪ 再びベースとドラムスが加わって♪ Dona  Dona♪。
 第二部の最後はもちろん!! ♪Spain♪多田さんのソプラノサックスによるアランフェス交響曲じゃなくて、協奏曲ではじまったオチジュンのスペイン、、最高です。メンバー各々のソロパート、インプロビゼーションが素晴らしい、オチジュンの魅力を存分にかもしだしながら、各々がしっかりと主張し、キメるところをキメ、押さえるところを押さえる、多田誠司the MOST&越智順子、真にベストマッチ、最高の取り合わせです。
 スペインでは会場が一気にヒートアップ、アンコールの拍手鳴り止まず!!ってやつです。アンコールの一曲目は♪OWARA♪、裏話になりますが、アンコールで「おわら」やろう!!って決めたのは本当に開演直前のことでした。八尾小学校の子ども達にも影響受けたのでしょうか、越智さんから「誰かおわらのテープ持ってませんか? やっぱり“おわら”やろうと思いますねん」と言われ、実行委員の一人の車で10分くらい聴いてらっしゃっいました。
 越智さんの中でにしっかり消化されて、ジャズとして表現された♪OWARA♪、2年前に聴いたのと基本的には同じなのでしょうが、私には越智さんの中に八尾の気が入り込んでるように感じました。それほど違和感なく唄いあげられたのです。会場にはおわらの唄い手の方もいらっしゃったらしく、アンケートに「こんな形での表現があることに驚いた」という内容を書き残してありました。観客は大喜び!!、大きな拍手のあと、もう一曲♪Side By Side♪・・これ八尾小学校でも最後にやりました。一般のお客様達、ステージからもらったエネルギーをそのまま返すが如く、ほぼ全員が大きな声で一緒に歌い、ステージと会場が一体となってエンディングを迎えたのでした。
 最後に越智さんのお話、「音楽は何と言っても『生』です。その時、その場所でしか味わえない感動が『生』にはあります。またコンサートに足を運んで下さい。来年もきっと来ます!!」・・最後に もこさんからお客様にお礼の挨拶をしていただいて、3時間近くに及ぶライブは幕を閉じました。
 ライブが終ってもお客様、なかなか席を立ちません。アンケートにそれぞれの感想をたくさん書き残してくれました。CD販売も好調、越智さんのCDは数が少なかったこともあって、すぐに無くなってしまいました。いつもと同じ、サイン会には長蛇の列、実行委員会と当日スタッフの動きも実に機敏で、あっという間に片づけが終了。今回大分のサラさんから実行委員会にステキな贈り物をいただきました。「YATSUO JAZZ」の旗。黒を基調に風の盆のボンボリをあしらったとてもカッチョイイ旗です。その場にいた実行委員と出演メンバーで記念写真を撮りました。
 会場をあとにし、打ち上げ会場へと移動の途中、ホタルの群生地でホタルが乱舞するところをお見せしました。都会ではまず見られないそうで、皆さん大喜びでした。
 さて、打ち上げです。新装開店したばかりの「吉田屋」さんに無理をきいてもらい、遅い時間からの宴会スタートです。こちらは本来お魚屋さんなので、新鮮な海の幸を格安で楽しませてくれます。メインの姿作り、お刺身の盛り合わせを持ってご機嫌のもこさん。大坂さんと上村さんは「シロエビ」のから揚げがいたくお気に召したようでした。。
 誰かが床の間の掛け軸を取り替えてしまいました!!。何ということを。。。今年は実行委員会のメンバーでおわらを披露することにしました。三味線と胡弓につられて唄が出て、「じゃあ、踊ろうか」とベテランの域に達した踊り手がさっと踊りだす、、こうゆうのが八尾ならではの宴会です。浴衣や編み笠もがなくてもバッチリきまっているでしょ? それもそのはず、ちょっとやそっとの踊り手じゃないのですから。。
 「僕達も何かやろう!!」多田さんがMkiさんを引っ張り出して前に出てきました。午前中小学校でMkiさんが即興で作った「♪ひまわり」を身振り手振りを交えて歌いだしました。とてもノリの良い曲なのですぐに皆で大合唱、、とても楽しい打ち上げパーティーになりました。
 あっと言う間に時間が経ち、日付けも変わり、そろそろお開きということに、、全員がご機嫌で、めちゃハイテンション。上の写真はオチジュンとFMとやまの美人アナウンサーゆっきーちゃん、「ひまわりのポーズ」でしょうか!? そして、もこさんは鯛の口を開けて「この呆けた顔が可愛いのよね!?」と、意味不明のことを言いながら、はしゃいでらっしゃいました。。。
 
 最後に記念撮影をすることになりました。MOST八尾の旗をバックに全員集合、こうして見ると、この実行委員会のスタッフ美男美女揃いではありませんか!!(笑)、みなさんとても良い表情です。
 各々がそれなりの思いを持って参加してくれたであろう「おわらの町にジャズの風W」、持っている価値観に違いやズレはあるにせよ、みんな元気になったと思うし、良い思い出が出来たことと思います。小川もこさんとのご縁からこの町で毎年行われているこのジャズイベント、多田誠司さんをはじめとするthe MOSTのメンバー、今回2回目となる越智順子さんとも親しくなることが出来ました。
 the MOSTとオチジュンっていう最高の取り合わせが、ここ八尾でしか実現されてないってことが、ちょっと誇らしく思われます。来年も実現出来たらいいね。the MOSTは八尾で聴くのが一番!!って、、そんな噂が広まって、また来年たくさんの人が八尾に集まってくれたら嬉しいです。また新鮮な感動が味わえるように私たちも感性を磨きながら生活していきたいと思います。たくさんの感動をありがとう!! また来年、「おわらの町にジャズの風X」に乞うご期待!!

                         MOST八尾実行委員長   武内 清