「祈祷料」について
 車のお祓い、初宮詣、七五三詣などで参拝される場合、神職への謝礼として通常は現金をお持ちになられるかと思います。ところが、本来は神社参拝される場合に「神職への謝礼」は不要なのです。神職は皆様が神様にお供えされたものの「お下がり」をいただいて生計を立てているのです。ですから、「祈祷料」などというものは、少なくとも神社では存在しないものなのです。皆様が神社参拝されるときは、1.御神饌(供え物)に書く言葉をご参考になさり、お供えされるものはすべて、お祭りの前にご神饌(しんせん)や幣帛(へいはく)として神職にお預けください。
 また、「ご祈祷料はおいくらでしょうか?」とお尋ねになられる方がいらっしゃいますが、これもお答えするのが難しい質問なのです。祈祷料が不要なのは上の説明の通りなのですが、では神饌料(玉串料)はいくらが相場(?)なのかと尋ねられると、「人それぞれ」としかお答えできないのです(「これくらいの方が多いです」と実状をお伝えすることはできますが)。御神饌はお参りされる方の神様へのお気持ちそのものですから、価値観や信仰心によって異なって当然ですし、学生や会社社長など、実収入によっても異なってくるでしょう。神様に対して素直なお心になられ、自分にも素直になって金額等をお考えください。神職は金額に関係なく、まったく同じようにご奉仕いたします。