気分転換

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富山県 ハーモニカ 風のトレモロへようこそ・・・久しぶりに第25回演奏会が北日本新聞社ホールで開催されました。
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=== ハーモニカを文章だけで説明することは容易ではありませんが ===
質問に応えて説明図表を逐次更新
PDF図表はコピーして利用されたし
    
トレモロ   息苦しい   オートマ車  一刀流  気分転換  刺身のつま    酸欠 異口同音  


トレモロ・ハーモニカ ←クリック(PDF図) 2011/10
   日本で一般的にハーモニカと称されるものは複音ハーモニカのことです。
その主な特徴は発生体であるリードが上下の穴にあり、この二枚のリードは同音であるが、ほん
の少し音の高さを変えることによって微妙な音の震え(トレモロ)を作りだし、外国のハーモニカ
(リード一枚)とは異なる音色で、主として独奏用ハーモニカと言われています。 「オ」又は
「ホ」の口形で一つの穴に口を当て一つの音で、きれいなトレモロの音色を出してみましょう。  

 複音ハーモニカを別名、トレモロ・ハーモニカ とも言われています が、ハーモニカの調律によって、その音色は大きく変わります。 一般的に音楽の三要素は、リズム・メロディー・ハーモニーと言われていますが、演奏に当たって、この三要素を満たしたとしても、調律が狂っていたら耳障りにしかなりません。リード2枚で音を出す、複音ハーモニカ、綺麗な音色は利点だが、狂い易い楽器という欠点があることを理解すべきです。
 下記は、トレモロの調律具合のサンプルです。クリックして聞いてください。
  @ 付いていない調律
  A 付きすぎた調律
  B 狂っている調律
  C 適度な調律
  人によっては、トレモロが多めに付いているのを好む人もいますが、中・高音部などの音がピリピリする調律はいけません。調律の項は、別途検討2011/10追記     

 
ハーモニカは息苦しい
   ハーモニカを一本だけ求め、長い間ハーモニカを嗜んで居られる方、≪荒城の月≫の曲は吸う音が 多く。特に曲の最後は吸う音で息苦しく、ハーモニカはこんなにも息苦しい楽器だと思っていませんか。
  一般的に複音ハーモニカと言えばハーモニカの左端 「C」 と刻印されているものが多く発売されています。これは [ ドレミファソラシド ] という( ド)が基準の音階で、これを長音階=メジャーといい、このハーモニカは「C=ハ長調」 のメジャーハーモニカです。
 ≪荒城の月≫は、曲の終端が(ラ)であり、(ラ)で吸う音が曲の終端など頻繁に使われているから息苦しくなるわけです。昔々それならば(ラ)を吸うのではなく、吹くようにできないものかと考えて作られたのがマイナーハーモニカです。
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オートマ車、マニュアル車
 日本の懐メロ・演歌・童謡などは、曲の終端が(ラ)で終わる曲が多く、メジャーハーモニカだけでは吹きこなせません。「Am」 と刻印されているマイナーハーモニカを一本求めてみるべきです。
  曲の終端が(ラ)で終わるというのは、[ ラシドレミファソ#ラ ] という (ラ)が基準の音階でつくられた曲だからです。   この音階を短音階=マイナーといい、このハーモニカは「Am=イ短調」 のマイナーハーモニカです。マイナーの音階の出し方は(ラ)を基準にしてメジャーの [ ドレ〜・・シド ] の吹き吸い順番通りにやれば、暗い響きの音階=短音階になります。
  自動車の運転をなさいますか。長い間チェンジレバーのマニュアル車に慣れていて、オートマ車に乗り換えるとき、初めは戸惑いますが数日間の運転で慣れるものです。 坂道など操作困難なところ、つまり吹き吸いが苦しいところマイナーハーモニカでは気楽に吹けます。
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一刀流、二刀流
   懐メロの≪山小舎の灯≫は長音階の曲ですが、複音Cメジャーハーモニカだけでは吹けないことは判っている?。判らない?。
  それは[ド.レ.ファ.ソ]4つの音が半音高くなっている箇所があるからです。この半音高い音が出ないばかりに吹くのがイヤになったり、適当に誤魔化して吹いたりした経験はありませんか。「C#」 と刻印されているCシャープのハーモニカをもう一本求めれば良いわけです。
   「C#」 のハーモニカは、ピアノの黒鍵に該当する半音高い音の音階で≪山小舎の灯≫等の曲は 「C」 と 「C#」 の二本のハーモニカを手に持って吹けばいいわけです。
   宮本武蔵は二刀流と言われ、左右の手に刀を持ち、その構え方は様々なように、ハーモニカは上下に重ねて持つのが基本でありますが、口をハーモニカに持っていくのではなく、ハーモニカを素速く口に当てるのがコツ。創意工夫すれば二本から三本へと操り、どんな曲でも吹けるようになります
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気分転換も可能  ←クリック(PDF図) 12/6月変更 ⇒ 調子の音階(Pro3)
   テレビの音や車の騒音などから逃れて、気分転換のため静かな高原でも行ってみたいね。ハーモニカ三本ポケットに入れて出かけ、山がきれいだから≪青い山脈≫を吹いてみよう。
   ≪青い山脈≫の終端が(ラ)なので 、「Am」 で吹き始めたが、前奏に吹けない箇所があるし歌の中では [あぁおい] の部分が吹けない。「Am」と「C」の音階で異なる音は「Am」 は (ソ#) で半音高く、これ以外は同じ音です。この音階の関係を「Am」 と 「C」 は平行調又は関係調といい、一般的に 「Am」 で吹けない音(ソ)はその箇所又は数小節を 「C」 で吹けばよい訳です。つまり [ あぁおい ] = [ ソミラソ ] の全てを「C」で吹く、平行調だから可能なのです。
 ≪雪の降る町を≫を吹いてみよう。「Am」 と 「C」 又は 「C」 だけで吹き初めたが途中で吹けなくなった?。[ 遠い国から〜] はA調に 転調」されていて 「A」 のハーモニカを買わなければ吹けない訳です。「Am」 と 「A」 は同名調といい、つまりイ短調からイ長調の同名調に 「転調」 されている曲であり、ハーモニカ泣かせの曲です。気分転換どころか落胆してしまった?。
 むつかしい理屈は抜きにして、先ずはもう一本 「A」 調を求めて吹いてみることであり、慣れれば気分転換も可能だしハーモニカを泣かせずに済むかも。
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刺身のつま ←クリック(PDF図) 2011/8
  ハーモニカの独奏で伴奏をつける方法が幾つかあります。その一つ、ベース奏法ですが、努力すればできるようになります。
 「オ」 の口形で一つの穴に口を当て、きれいな一つの音でメロディーが吹けるようになったら、5つ(5穴)位いを口でくわえて主音以外を舌で押さえて吹く奏法 (タングブロッキング奏法)に挑戦するべきです。つまり、「ド」 の音を出そうと思ったら、その 「ド」 の音より低い、ミ・ファ・ソ・ラの穴を舌で軽く塞ぎ、口の右側を少し空けて正確に「ド」の音を出すわけです。
  この奏法は、口形を 「オ」 の一穴奏法より口中が膨らみ、丸みのある綺麗な音が出ます。
   タングブロッキング奏法でメロディーが吹けるようになったら、「ド」 の場合に舌をハーモニカから離すとミ・ソ・ド全体のザーという音になり、舌を元に戻せば、「ド」 だけの単音になります。このザーという音(和音)を舌の動作で短く(チャと言う音)したり長くしたりする事でベースが入り、ハーモニカを大きくくわえれば大ベース、小さくくわえれば小ベースとなり、ベースの入れる位置で同時ベース、後打ちベースができるようになります。
   さて、ベース奏法ができたからと言って、得意になって主音を殺すようなベースではダメで、ベースはあくまで<刺身のつま>のように・・・・。
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酸欠?
  独奏などで、ベース奏法の他に幾つかありますが、其の一つに「三穴奏法」があります。これは一つの音を出す「オ」の口形ではなく、少し口を広げて二つの音・和音を出す奏法です。
 例えばドとミの音を同時に出すには、ド・レ・ミ=三つの穴(三穴) を吹かねばなりません。吸う音では、レとファの和音を出そうと思うと、レ・ミ・ファ=三つの穴(三穴)を吸わねばなりません。
 綺麗な和音は、三穴を均等に吹いたり吸ったりしなければならず、一穴に対して三倍の空気を使うわけですから、息が続かず酸欠?を起こしかねません。
 この三穴奏法は、強く吹き吸いしないで、優しく息遣いをすれば綺麗な和音が出ます。また三穴奏法は、曲想に合った一部分、又は数小節のみに使われのが一般的です。
 さてハーモニカの音の配列で、三穴奏法=和音にならない箇所がある。その箇所は低音部のラ・ソ・シ 中音部のラ・ド・シであり、この三穴を吸ったら、ラとシ=不協和音になるので使いません。酸欠を恐れず、三穴奏法 (スリーホールズとも言う) の練習をしてみましょう。
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異口同音?
 一人で二つの音を出して、きれいな和音(スリーホールズ奏法)で酸欠にならずに旋律を奏でることができるようになりましたか。
 3穴で真ん中の音を舌で押さえれば無駄な息を使わずにすみますが、人間の太い舌では無理です(断言)。それでは酸欠?にならない、いま一つの奏法(和音)を試みてみましょう。
 21穴のハーモニカの並びは、低音部・中音部・高音部に分けてありますが、メジャーでは、左側から羅列しますと、[レ・ド・ファ・ミ・ラ・ソ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・ド・シ・ミ・レ・ソ・ファ・ド・ラ]・・・、中音部は、ド〜ラの音まではスムーズに並んでいますが、低音部と高音部などは複雑な配列になっています。(マイナーも同じ)
 しかし、よく見ると、吹く音の配列は、左側から、、、ド・ミ・ソ・ド・・・ 吸う音は、レ・ファ・ラ・シ・レ・・・・ 順序よく配列されています。つまり、吹く同音(低音部のドと中音部のドなど)の間隔は7穴、吸う音の同音は9穴の間隔になっていますね。どの音でもこの間隔は一定であり、決して複雑な配列ではないということが判りましたか。
 さて、本題の「異口同音」=みんなが口をそろえて同じ事(同じ意見)を言うことであり、
声を出す音の高さが一定の法則に基づいて出せば、旋律としてきれいな和音(ハーモニー)になります。スリーホールズ奏法も其の一つですが、・・・・問題提起の低いド、高いド・・・、1オクターブの音(完全和音)を同時に出す奏法、オクターブ奏法(楽譜にはGと記載)に挑戦してみませんか。
 容易ではありませんが、例として、吹く音の低いドと高いドの音を出すには、7穴の広さにハーモニカを加えて、真ん中の5穴を舌で押さえて吹けばできます。吸う音、レの音は、其の位置で口を9穴に広げて、7穴を舌で押さえて吸えば、きれいなオクターブ奏法ができます。一人で二役・・・ハーモニカの3穴奏法から7穴〜9穴奏法に挑戦してみませんか。(5穴奏法は別途記載)
 ※ 7つの音を一定の法則に基づいて配列した日本古来の複音ハーモニカ、きれいな虹のような7色をアレンジしてみませんか・・・。

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