はっきりとした発祥年代はわかりませんが、少なくとも千五百年以上(おそらく二千年近く)の歴史があります。
その昔、一本の杉の大木に降り立たれた神様がこの地に流行っていた疫病をお鎮めになりました。人々はこの神様に感謝し、社殿をお造りしてお祀りするようになりました。時が流れ(といってもこの時点で一千三百年以上昔です)、未曾有の豪雨がこの地を襲いました。しかし、一組の夫婦(辟田彦・辟田姫)の命がけの努力により、田畑を守り抜くことができました。人々は彼らを讃え、疫病をお鎮めになった神様と併せてお祀りするようになりました。これが杉原神社としての始まりです。
現在はさらに水分大神(水神様)、天神様、八幡様、建御名方神(お諏訪様)、天照大御神様、豊受大御神様を併せてお祀りしています。ここ黒田の氏神様としてだけでなく、病気平癒・夫婦円満を始め、学業成就・開運招福など幅広い御利益のある神様として信仰されています。
むかしむかし、おおむかしのことです。いまのすぎはらじんじゃのあるばしょで、おもいびょうきでしんでしまうひとたちがおおくなりました。ひとびとはびょうきのなおしかたもわからなかったので、とてもくるしいきもちでいました。
そこで、えらいひと(おおひこのみこと)がそのびょうきをなおしてもらおうと、おおきなすぎのきのまえでかみさまにおいのりをしました。すると、あっというまにみんなのびょうきがなおってしまいました。みんな、かみさまにおれいをしようとおもって、すぎのきのねもとにかみさまのためにじんじゃをつくりました。
それからまたなんじゅうねんも、なんびゃくねんもたってから、ものすごいおおあらしがやってきて、たいせつなたんぼやはたけがみずでながされそうになりました。そうなったらみんなうえじにしてしまいます。そのとき、「さいだひこのみこと」と「さいだひめのみこと」というふうふのかみさまが、みんなといっしょけんめいにはたらいて、たんぼやはたけをまもりました。みずがたんぼやはたけをよけてながれるようにすいろをつくられたのです。
ふうふのかみさまがおなくなりになったあと、ひとびとはすぎのきのかみさまといっしょにじんじゃでおまつりするようになりました。ふうふのかみさまへのおれいと、おなくなりになったあともみんなをたすけてもらいたいとおもったからです。そして、みんなのびょうきをなおされたかみさまとふうふのかみさまたちは、いまでもすぎはらじんじゃにいらして、みんなをたすけてくれているのです。
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