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婦負の開祖神

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神社と神道の豆知識

神道における忌服について

 
 非常によくお受けするご質問のひとつが、身内に不幸があったときの神社参拝に関する問題です。つまり「忌み」の期間やその間の禁忌事項についてです。

 昔は、「忌みの期間は丸一年間、神社の境内に足を踏み入れてはならない」と言われていたようです。しかし実際には「忌み」はけじめの期間でもありますから、現在当社では仏式で葬儀を行われた場合、お骨が家からなくなるまで、つまり49日間を忌みの期間として、それが過ぎれば鳥居をくぐれるのはもとより、祭儀で参拝しても何ら問題はないと申し上げています。神式による葬儀ですとお骨は家に戻ってきませんから、神職などは親が亡くなっても10日間だけということになっています。一般の神道のお宅では両親が亡くなった場合は50日間、子の場合は20日間が忌みの期間になります(ちなみに夫や祖父母の場合は30日間、甥姪は3日間)。

 忌みの期間中は神社への参拝と神棚に関わる行動を慎みます。よく『鳥居をくぐってはいけない』という言い方をしますが、鳥居の内側、つまり神様の聖域に入らないということです。当然、鳥居をくぐらず脇から入れば良いということはありません。ただし、鳥居の外からの遙拝は問題ありません。
 自宅の神棚は扉を閉じて前に白い布や紙を貼って、拝礼や御給仕を遠慮させていただく旨を表します。

 よく「死の穢れ」といって、家族に不幸があると、自分の身体そのものが汚くなるように思われがちですが、人の死は決して汚らわしいものではありません。むしろ高潔なものと言ってよいでしょう。ただ、親しい人が亡くなると気持ちが沈んで元気がなくなりがちになります。この状態こそが「気枯れ(げがれ)」で、気持ちの整理さえつけばこれはなくなるのです。めそめそと落ち込んでいる状態が「けがれ」なのです。こんな状態で神様にお目通りしては失礼だと考えて神社参拝を慎むのです。神様は人の心の中がお分かりですからね。このようにお考えになっていただければ神道における「忌み」をご理解いただけるかと思います。「けがれ」については別の項目を設けて詳しくご説明いたします。
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