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婦負の開祖神

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神社と神道の豆知識

神葬祭における参拝の仕方について

 
 一般の方々にとっては非常に機会が少ないため、神葬祭(神道式のお葬式)に参拝するとなるとわからないことだらけかと思います。そのようなときのために、簡単に要点だけを記します。

 一般の方々が参拝されるのは「通夜祭」と「葬場祭」になります。お供えのお金を入れる封筒は、白色のシンプルなものを使用します。表書きは、通夜祭のときには『榊料(さかきりょう)』※1、葬場祭のときには『神饌料(しんせんりょう)』※2と書くのが本義とされていますが、どちらも『玉串料』や『御霊前』と書かれても問題ありません。水引は無くてかまいません。社家では水引ではなく麻紐を巻き、結び目を「結びきり(から結び)」にします。(水引はこの麻紐の形が変化したものだと考えられています。)

 霊前での参拝は、神前と同様に二拝二拍手一拝ですが、柏手は大きな音をたてないように微音で行います(「忍び手」といいます)。全く音を出してはいけないわけではありませんので、小さな音が鳴っても全く問題ありません。

 服装は一般の喪服でかまいません。また、数珠は必要ありません。お持ちにならないように気をつけてください(忍び手が打てませんので)。



※1
通夜祭の封筒の表書きは『榊料』と書くべしと書きましたが、これには理由があります。「通夜」というのは実は神道的風習で、息をしなくなった人を生き返らせるためのものなのです。詳しくは[外祭→神葬祭]で解説しますが、つまりは通夜祭を行う時点では完全に死んでしまったわけではないという前提があるのです。今から生き返らせる努力をするわけですからね。そのため、まだ生きているかも知れないということで『御霊前』『神饌』『玉串』という言葉は適切ではないのです。おかわりでしょうか?
※2
葬場祭では『神饌料』と書くべし、にも理由があります。 もう亡くなって霊になってしまったのだから『御霊前』『玉串料』でも良さそうですよね。でも、『御霊前』では具体的に何のことなのかよくわかりません。「このお金でどうしろと?」と突っ込まれてしまいそうです。また、『玉串料』は「玉串をお供えする代わりのお金」という意味ですから、実際に葬場祭に参列される方は全員が玉串拝礼をされますから、これもおかしいことになります(参列されない場合はOK)。そこで『神饌料』と書くわけです。神道では亡くなったらみんな神様ですから。
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