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婦負の開祖神

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〒939-2304 富山県富山市八尾町黒田3166

神社と神道の豆知識

「鈴」について

 
 神社では、「鈴」がよく目につくかと思います。拝殿入口(向拝)に吊してある大鈴(坪鈴)を始め、巫女が舞いを奉納するときにもよく鈴を手にしています。また、交通安全などのお守りや守護破魔矢(破魔矢)などにも小さな鈴がついていますよね。

 古来より鈴には「邪なるものを祓う力」があると考えられてきました。注意すべきは、鈴そのものにではなく、「鈴の音」に力があるということです。向拝の大鈴は鳴らさなくてはお祓いの意味がないのです。確かに、あの大きく厳かな音を聞けば、身が引き締まって邪心や悪霊は吹き飛んでしまいそうです。交通安全の御守に付いている鈴も、車内に吊せば振動で音が鳴ります。そう、車内の邪なるものを祓うためです。そういった意味では、鈴付き守護矢もちょっと手荒に振り回すくらいのほうがよいのかもしれませんね。

 もうひとつ。鈴の音には「心を引きつける」力もあると考えられました。奉納舞などで巫女が手に持ち鳴らす鈴は、こちらの意味です。澄んだ鈴の音で神様の御霊(みたま)を引きつけ、御霊の昂揚を期待し、より大きな御神徳を得ようというわけです。

 参拝時に大鈴を鳴らすのも「神様の御霊をお呼びするためである」と説明される神職の方も多いようです。確かにそういった考え方もあるのかも知れませんが、その場合は少なくとも澄んだ美しい音色の鈴に限っての話でしょう。大きな鈴(坪鈴)は「お祓い」、小さな鈴は「御霊を引く」と憶えておくとよいかもしれません。実際に大きな鈴と小さな鈴の両方を吊している神社もよく見かけます。両方の意味でそうなさっているのでしょう。

 ちなみに杉原神社でも七五三詣のお子さんたちには鈴の音によるお祓いを行っています。澄んだ鈴の音を全身に受けてもらって、清らかな心のまま育っていただきたいからです。

 皆さんも鈴を目にしたときには、どんな意味で付けられているのか考えてみられると面白いかも知れませんね。
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バナースペース

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